ある一族の末裔が子供と大人の狭間で揺れる 板垣巴留『SANDA』が面白い【感想】

こんにちは、かなめです。

このブログではマンガが大好きで仕方がない、面白いマンガをいち早く読みたいという人のために、オススメのマンガを紹介していきます。

今回は少年チャンピオン連載中のマンガ「SANDA」を紹介します。作者は「BEASTERS」の板垣巴留先生。

動物の擬人化マンガの印象が強い板垣先生ですが、この作品の登場人物たちは人間です。だからと言って良くあるような作品かというと「天才の子は天才だなぁ」と思い知らされてしまうような作品になっています。

この記事では、今後注目を集めるであろう「SANDA」のあらすじや魅力を紹介していきます。

目次

『SANDA』の詳細データ(あらすじあり)

SANDA

作者:板垣巴留
掲載:週刊少年チャンピオン(2021年7月〜)
出版:秋田書店(少年チャンピオン・コミックス)
既刊1巻(以下続刊)
©︎2021 板垣巴留/秋田書店

これは少し未来のお話。超少子化が進み、様々な風習が失われた近未来。 

大黒愛護学園に通う普通の少年、三田は、なぜか同級生の冬村四織に命を狙われていた。突如として振り下ろされる凶刃。それには、行方不明になった冬村の友人と、三田が抱えている「とある呪い」に理由があって…!?

秋田書店サイトより

『SANDA』の見どころと魅力

能力に目覚めた主人公

超少子化が進んでしまったせいで、いろいろな風習が失われてしまった近未来。主人公の三田一重(さんだ・かずしげ)のクラスメイトたちがクリスマスを昔話のように話していたり、冬に雪が降るのを珍しがったりしてしまうほど世界が変化しているようです。

三田はなぜかクラスメイトの冬村四織から包丁で狙われた上に、殺害予告をされてしまう事態になってしまいます。実は冬村は三田がサンタクロースの末裔であることを知っており、呪いを解除された三田は力に目覚めてしまいます。

興味を惹かれる謎の多い物語

良くある子供たちを脅かす大人たちとのバトル漫画っぽいところもあるのですが、なんだかちょっと違うぞ……と思わせられる部分が多い作品です。季節の行事が失われてしまった世界だったり、子供たちに異変が起きていたりする点にも興味が惹かれるのですが、ひた隠しにしてきた三田の正体を冬村が知っていたのかが最大の謎です。

冬村の目的は居なくなってしまった友人を探すこと。その目的のために冬村が三田の呪いを解除しようとするのですが、すごく手段が過激なのも面白いです。

いきなり包丁で狙ってきて「放課後までに殺す」と宣言してみるとか、教室のどこかに爆弾仕込んで脅しかけてくるとか後先考えてないにも程があります。余談ですが殺害宣言で昔のアニメで似たようなことを口走った人がいたなぁと思い出しました。

大人と子供の関係が深い

『BEASTERS』で濃厚なドラマを描いた板垣先生ですが、今回も「大人に対しての子供」と「子供に対しての大人」の立ち位置が考えさせられます。特にサンタクロースのお爺さんでありながら、守られる子供でもある三田の抱えてしまっている矛盾が悩ましいです。

これからも単純明快なだけでなくテーマ性の高いストーリーが繰り広げられるのではないでしょうか。

【まとめ】前作が好きなら特にオススメ

正直に言ってしまうと、まだ1巻が未発売で情報量はそこそこ。絶対にヒットするとは言い切れないのですが「普通のマンガとはなんか違うぞ……」と思わせてくれる作品なのは間違いありません。

とりあえず前作『BEASTERS』が好きな人は世界観とストーリーに魅了されると思います。キャラクター設定やジャンルは分かりやすくなっていますが、人々の繋がりかたに考えさせられるなど根底に流れるものは変わってません。

まだ面白いかどうか判断がつかないという人はぜひ騙されたと思って単行本を買ってみてください。きっと「このマンガは違うな……」と感想を抱くはずです。

SANDA

作者:板垣巴留
掲載:週刊少年チャンピオン(2021年7月〜)
出版:秋田書店(少年チャンピオン・コミックス)
既刊1巻(以下続刊)
©︎2021 板垣巴留/秋田書店

これは少し未来のお話。超少子化が進み、様々な風習が失われた近未来。 

大黒愛護学園に通う普通の少年、三田は、なぜか同級生の冬村四織に命を狙われていた。突如として振り下ろされる凶刃。それには、行方不明になった冬村の友人と、三田が抱えている「とある呪い」に理由があって…!?

秋田書店サイトより
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