本当の黒幕、タケオの事件の真相とは/少年ガンガン2021年11月号『無能なナナ』第66話感想

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※この記事は執筆時点での最新号までの内容のネタバレを含みます。ご了承の上お読みください。

2021年10月12日(火)発売の月刊少年ガンガン11月号に掲載されている『無能なナナ』第66話の感想です。

前回は相馬ダイスケとの直接対決を迎えたナナが見事に勝利を収めたと思ったら、実はタケオの事件の真犯人は驚きの人物で……と言った感じでした。頭脳戦ではナナを追い詰めていたダイスケでしたが、直接対決になったら見た目通りの猪突猛進ゴリラくんっぽかったですね。

もっと詳しい前回の感想はこっちをチェックしてみてください。

ナナが犯人だと名指しした人物には「あの子がなんでどうして……」と動揺させられてしまいましたが、今回はその理由や真相が明かされていきます。

明らかになる事件の真相

キレ気味のナナに煽られて魔がさしそうになるサチコでしたが、ナナは実行したらタダじゃすまさない覚悟を決めていたので踏みとどまって本当に良かったです。

豹変して今までの関係が嘘だったらショックなのですが実は理由があったようで、サチコはちゃんと良い子なのは安心しました。

ちなみに証拠品の鍵や遺書が突然現れたように見えたのはサチコが瞬間移動で仕込んでいました。見たことがある人が限られていたため、実はダイスケの能力が雷というのが嘘で物質転送とかだったりするんじゃないかと予想した事もありましたが言われてみればサチコの能力はうってつけでした。

結局あのゴリラが全ての元凶だった

モエを見守るナナに代わってキョウヤが話を聞く事になり、どうやらサチコはダイスケから脅されてたようで……。やっぱりですが、あのゴリラがどうしようもない奴だっただけでした。

ダイスケはサチコの殺意を仕立てあげ、タケオを身代わりになるように誘い込んだようです。サチコに語った言葉のどこまでが本気だったか分かりませんがダイスケならやりかねないのが……。

事を終えた後でタケオだったものにダイスケから顔を突きつけられるサチコの絶望顔が迫真の作画でした。作画担当の古屋先生は絶望顔とか発狂顔は得意そうですが、あそこだけクオリティが違いすぎる。

追い込まれた人物の詰めかたもパワハラの極みでしかなく、閉じ込めただけで生かしておくのは処分として甘い気すらしてきます。諸悪の根源がダイスケで残りは被害者しか居ないあたり今回は救いようがない話に感じてしまいました。

キョウヤの発想が救い

そんな中でも「白くまさんの巣に連れてかれるんじゃないか」「南極や砂漠に1人ぼっっ血は嫌だなぁと思って……」と発想がかわいいキョウヤになごまされました。見た目はクール系イケメンっぽい探偵キャラなのに内心とのギャップがすごい。

泣きじゃくるサチコを責めるわけにもいかず、やるせない感じのキョウヤとフウコ。こうなると今回の事件はどう考えてもハッピーエンドにはならないのでキツいところですね。どうしようもないので最後に出てきたナナオがダイスケを助けに現れたように思わせておいて地獄に叩き落としてくれないかなぁと希望してしまいます。

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